先週末、各ショップのマザーボードコーナーは各社のZ77/H77/B75マザーで埋め尽くされていた。TSUKUMO eX.は「従来からのZ68やH67/H61マザーもまだあるので、並べる場所を確保するのが本当に大変でした」と語る。発売解禁から1週間が経ち、スタート時にはなかったギガバイトのゲーミングマザー「G1.Sniper M3」や、ASRockのmini-ITXマザー「Z77E-ITX」「H77M-ITX」「B75M-ITX」なども加わり、ラインアップは50近くにのぼっている。
各社の注目モデルがひと通りそろったなか、新型マザーの評判を聞いて回ったところ、まずまず好意的な声が多かった。PC DIY SHOP FreeTは「Z68やH67の機能を踏襲したうえで機能が洗練され、メーカー独自の機能にも磨きがかかりました。PCIをネイティブサポートするB75やISRTが使えるH77など、下位のチップセットも見どころが多いですし、メインストリームを担うチップセットとしては悪くない構成だと思いますよ。マザーも最初からお値ごろでしたし」と語る。
ただし、売れ行きが跳ね上がったのは、発売解禁から数日程度という。深夜販売を実施したツートップ秋葉原本店は「全体的にある程度落ち着いた印象です。現行のSandy Bridgeと組み合わせるなら、Z68やH67からの進化点はUSB 3.0のネイティブサポートなどに限られてくるので、Ivy Bridgeが出るまでは様子見という方が多いのかなと思います」という。
新型CPU待ちとの意見は多くのショップが挙げており、あるショップのマザー担当者は「40超のマザーの特徴を全部勉強したから、いろいろ聞いてほしいんですけど、独自に調べてじっくり様子をうかがっている人が多いんですよね。まあ今は大ブレイクの下地が作られる期間だと思うようにしています」と寂しそうにしていた。
起爆剤として期待されているIvy Bridgeだが、4月末に出回るとのウワサが広がっている。某ショップは「どれくらいの数量が登場するのか不透明ですが、夏場にはSandy Bridgeが過去のものになっているのは間違いないでしょう。最初から潤沢に供給されれば、Sandy Bridge以来の大ヒットになる可能性もあると思います」と期待していた。
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